よくあるご質問
Qお墓を新しく建てるにはどうしたらよいですか?
A下記のような流れとなります。
- 依頼する墓石店が決まりましたら、場所の確認や工事の注意点などがございますので、当寺に打ち合わせにお越しください。
- 建て替えの場合、前のお墓からお骨をいったん上げる必要がございます。事前に遷仏法要(せんぶつほうよう)をします。お骨は本堂でお預かりします。
- 工事の終了にあわせて落成慶讃法要(落慶式)を行いますので、事前に日時をご連絡ください。49日や100ケ日、一周忌の法要に合わせて行うこともできます。その際はまず本堂やご自宅でその法要を勤めてから、その後、お墓の法要となります。
- 落慶式にあたり、準備しなくてはいけないものはありません。筆や硯、ゴザといったものも必要ありません。真宗では本来、ろうそく、線香、お花の3つがあれば良いとしています。仏前を荘厳するというお餅やお菓子、果物といったお供え物はお任せしておりますが、環境美化にご協力をお願いします。
- 落慶法要のお勤めが終わりますと、除幕して落慶式が終わり、納骨式となります。
- ご遺骨をお納めしたら納骨勤行をして終了です。埋葬許可証を墓地管理者へ忘れずに提出してください。
Q墓石には何と刻めばいいのでしょうか?
A一般的には墓石正面に「●●家之墓」と刻まれる場合が多いようですが、真宗大谷派では「南無阿弥陀仏」または「倶会一処」という仏語(仏さまの教えを表す言葉)を記します。「●●家」と入れる場合は、下方の敷石あたりに刻まれることをおすすめします。
Q「仏滅」や「友引」など日取りは気にしたほうが良いのでしょうか?
A真宗大谷派では吉凶などの迷信にはとらわれないという教えがあり、日の良し悪しや墓相などにも全くこだわりません。〇月吉日という言葉も使いません。また、「友引」とは古い中国の暦からきたもので、先勝と先負の間にあり、実は勝負なし引き分けという意味です。
Q法事・法要に着るものは喪服でないとダメなのでしょうか?
ATシャツなどカジュアルすぎてはいけませんが、落ち着いた色調で、きちんとした印象のものであれば、喪服でなくても構いません。現在では礼服は黒ですが、過去には白だった時代もあったようです。
Q法名(ほうみょう)と戒名(かいみょう)の違いはなんでしょうか?
A「釋(しゃく)〜」や「釋尼(しゃくに)〜」を法名といい、真宗大谷派で使います。「釋」はお釈迦さまの「釈(しゃく)」を意味し、仏弟子として名乗りを表しています。
「〜信士(しんし)」「〜信女(しんにょ)」は戒名といい、五戒や十戒など、定められた戒律を受けた者に付けられる名前です。一般的に法名は、亡くなられたときに付ける名前のように思われていますが、本来は「帰敬式(おかみそり)」を受式して、生前にいただくものなのです。
「〜信士(しんし)」「〜信女(しんにょ)」は戒名といい、五戒や十戒など、定められた戒律を受けた者に付けられる名前です。一般的に法名は、亡くなられたときに付ける名前のように思われていますが、本来は「帰敬式(おかみそり)」を受式して、生前にいただくものなのです。
Q真宗の本尊について教えてください
Aご本尊は、信仰の拠り所として礼拝する仏や菩薩のことを言い、各宗派によって違います。例えば、釈迦如来(しゃかにょらい)、鼻盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、大日如来(だいにちにょらい)などがありますが、それ以外の仏さまを安置しているところもあります。真宗大谷派のご本尊は、阿弥陀如来(あみだにょらい)です。
Q焼香の正しい方法を教えてください
Aお葬式や法事などに行うお焼香。宗派によって違いはありますが、他宗派の葬儀や法事にお参りする場合にあっても、自身の宗派でお焼香をしても問題はありません。念珠(ねんじゅ)は忘れないように持参しましょう。
真宗大谷派の場合
- 焼香台の前で本尊を仰ぎ見ます。合掌は基本的にしません。
- 左手を焼香卓の上に軽く添え、右手でお香をつまみます。
- 香炉の香炭の上に2度お香を入れます。お香を額の上に押し上げたり、お香の煙をあおったりする必要はなく、お香そのものや煙が尊いという考え方はありません。
- 次の人のために、指先でお香の乱れを整えます。
- 合掌し、念仏を称えます。
- 合掌をといて頭礼し、静かに退きます。
Qお盆はどのように迎えればよいのでしょうか?
A一般的には亡くなられた先祖がこの世にかえってきて、あの世にもどっていく期間で、その霊を追善供養し、冥福を祈ることとして迎えるものと考えられています。迎え火や送り火はそういった心の現れです。
真宗大谷派では迎え火、送り火は行いません。亡き人への「祖先崇拝」ではなく、亡き人を私たちに「真実に目覚め、真実に生きよ」と呼びかける「諸仏」とし、私たちが仏さまの教えに生きるものとなってこそ、本当に亡き人を大事にすることになると考えられています。人間として賜ったいのちや生きる意味を問う「聞法(もんぽう)の機縁」こそお盆なのです。
真宗大谷派では迎え火、送り火は行いません。亡き人への「祖先崇拝」ではなく、亡き人を私たちに「真実に目覚め、真実に生きよ」と呼びかける「諸仏」とし、私たちが仏さまの教えに生きるものとなってこそ、本当に亡き人を大事にすることになると考えられています。人間として賜ったいのちや生きる意味を問う「聞法(もんぽう)の機縁」こそお盆なのです。
Qお彼岸とはどういう行事なのでしょうか?
A昼と夜の長さが同じになる春分と秋分の日をはさんで前後1週間のことを指します。一般的には先祖を供養する行事とされ、この時期になると、先祖のお墓やお寺にお参りをします。「彼岸」とは、生死の迷いの世界であるこの世「此岸」と対する言葉で、阿弥陀仏の「浄土」を指す言葉です。
此岸に生きる私たちのあり方を照らし、「あなたは何を尊いこととして生きていますか」と問いかけてくる世界です。自分自身の日常生活を見つめ直し、さまざまなご縁によって今の自分があるということに気づき、亡き人を偲ぶ大切なときとしてお彼岸をお迎えしたいものです。
此岸に生きる私たちのあり方を照らし、「あなたは何を尊いこととして生きていますか」と問いかけてくる世界です。自分自身の日常生活を見つめ直し、さまざまなご縁によって今の自分があるということに気づき、亡き人を偲ぶ大切なときとしてお彼岸をお迎えしたいものです。
Q永代経(えいだいきょう)とはどういう仏事なのでしょうか?
A亡き人の毎年の命日などに、永代にわたって自身でお経を勤め、お経を相続していくことです。先立って人生を歩み、終えていかれた大切な人たちをいつまでも忘れぬように、仏様の教え(お経)の前に身を据えて、自分自身が仏法を聞き、学び続ける機会となるよう、毎年かかさず勤められているため、永代「読経」と言います。
圓明寺では毎年4月25日に勤められます。
圓明寺では毎年4月25日に勤められます。
Q報恩講(ほうおんこう)とはどういう儀式なのでしょうか?
A親鸞聖人のご命日をご縁とし、念仏の教えに生きた先人たちに思いをはせ、その恩徳に感謝し、報いるための法要が「報恩講」です。全国各地の寺院、教会をはじめ、門徒の家々においても勤められており、「お取越(とりこし)」や「お引上(ひきあげ)」の名でも親しまれています。報恩講は人々が寄り合い、共に触れ合いつつ聞法(もんぽう)する場として、今日まで脈々と勤めてられてきました。
圓明寺では毎年12月1日に勤められます。
圓明寺では毎年12月1日に勤められます。