修復の記録 2006年

2006年(平成18年)の修復記録

工事現場も雪片付け

平成18年1月7日(土)

新年今年もよろしくお願いします。

年明け早々豪雪に見舞われ、工事現場も雪下ろし、雪片付けに追われております。

工事は外回りが大方終わり、内装関係の準備に入っている状況です。

本堂内陣の内装の痕跡を調査

平成18年1月17日(火)

本堂内陣の内装を復元するため、痕跡を調べたり、塗られていたものを剥がして元々の状態を調査する作業が進められています。

漆や金箔などが残っているところを調べ、できるだけ元の状態に近づける予定です。

本堂内陣の内装の痕跡を調査 本堂内陣の内装の痕跡を調査

平成18年2月28日(火)

本堂内陣部分の内装を前に、その痕跡を調査する作業が続いています。

後門柱や他の柱の現在の塗装を磨いて取って以前のものを調べることにより、当時のものに近い内装に仕上げられる予定です。

小舞組み

平成18年3月10日(金)

いよいよ土壁塗りに備えて、その下地である小舞組みという作業に入りました。

縄と葦で土壁の下地を作っているところです。

出来形検査

平成18年3月29日(水)

年度末の出来形検査が行われ、これで17年度の工事も一区切りとなりました。

4月からいよいよ最終年度に入り、完成に向けての作業が進められることになります。

旧座敷の残りと渡り廊下の解体作業

平成18年4月18日(火)

4月に入り座敷新築に向けて、まずは旧座敷の残りと渡り廊下の解体作業が進められております。

通路部分も狭くなって、ご本尊は庫裏の台所部分に安置しており、秋までご不便をかけることになりますが、今しばらくご協力をお願いしております。

土壁を塗る作業 土壁を塗る作業

平成18年4月19日(水)

壁下地の作業が終了して、いよいよ昨年から準備してあって土壁を塗る作業に入りました。

何度も乾かしては塗るという作業がしばらく続くようです。

金箔の復元

平成18年6月6日(火)

去る5月19日に開催された臨時の修復委員会において、内陣の柱に金箔の痕跡が調査で発見されたことに対し、それを復元することに決定しました。

現在は内陣の柱の下地と漆塗りの作業が続いています。

漆喰の準備

平成18年7月19日(水)

本堂の内装工事も進んで、土壁塗りも大方終わって、いよいよ漆喰の準備に入りました。

海草のようなものを煮出して、石灰などど混ぜ合わせているところです。

本堂の天井板を張る作業

平成18年7月20日(木)

本堂の天井板を張る作業に入っています。
ほとんど以前の板を修理し再利用することになります。

外観が見えるようになりました

平成18年8月30日(水)

本堂の外回りがほとんどできあがり、外部の足場がはずされ、外観が見えるようになりました。

これから内装の仕上げ作業にかかっていきます。

内陣の柱の漆塗りの作業

平成18年8月31日(木)

内陣の柱の漆塗りの作業が進められています。

湿気が必要なため、ビニールシートで囲って湿度を保っています。

内陣正面奥の後門柱 内陣正面奥の後門柱

平成18年9月16日(土)

内陣正面奥の後門柱の塗りが終わり、元の位置に戻すための調整が行われています。

この上に金箔が貼られることになります。

また外観もほぼ出来上がり、古い木に漆喰壁の白がよく映え、以前よりもきれいになって復元されました。

金箔をはる作業

平成18年10月31日(火)

本堂内陣の漆塗りもほぼ終わり、金箔をはる作業に入りました。

以前とは比べ物にならないほど光り輝き、驚くばかりです。
建物の方はおよそ出来上がり、後は外溝工事など外回りを残すのみです。

また本堂とは関係ありませんが、建て替えられた新座敷が完成しました。
3月末までこちらにご本尊を安置し、ご法事など執り行うことになります。